元服の意味について

成人になったことを示す儀式

元服はいつから行なわれるようになったかは定かではなく、古くから行なわれてきた儀式です。
それは男子が成人になったことを示すための儀式であり、元服と呼ばれるようになったのは、奈良時代からです。
髪型や服装を大人のものに改めて、幼名から実名を名乗るようになり、これを持って成人になったことを社会に示します。
男性が成人になったことを示す儀式ですが、実は女性を対象にした同じような儀式もあります。

元服を行なう年齢

元服を行なう年齢ははっきりとは決まってはいません。
時代によっても行なわれた年齢は違いがあり、一般的には5歳から20歳の間に行なわれ、ほとんどの場合は、11歳から16歳の間に行ないます。
今はほとんどの地域では元服は行なっておらず、代わりに大人になった証として成人式があります。

・奈良時代

元服という名称が使われるようになった時代であり、この頃は11歳から16歳の間に行なわれていました。

・室町時代

室町時代になると、元服を行なう年齢は幅広くなっていき、5歳から20歳の間に行なわれました。
一族の男子が元服した年齢に合わせ、他の子供も年齢を合わせて行ないました。

ただ現在でも元服に代わり成人式があり、20歳になると大人になったと認められます。
18歳頃から大人へとなっていき、この頃から運転免許やアルコール、たばこやギャンブルなどと、大人として許可されるものも多くなります。
そして、大人になると、クレジットカードやキャッシングと、お金も借りられるようになり、本格的な社会人へと羽ばたきます。

そして大人へと認められると、社会的に責任も発生します。
子供から大人へと成長する時期でもあり、今まで学生として受け身で学ぶ立場から、社会人として大人となり働く立場になります。
個人から会社に所属して組織の一員となり、親への依存から離れ自立していきます。
自由も少なくなる時期ですが、規律の中で社会ルールを守り、生活していかなければならない年齢にもなるのです。

それだけ大人として自由に行えることも多く、許可されることも多くなりますが、その反面責任がつくようになり、行動には責任ある行動をしないとならなくなります。
そうして、それだけ子供として扱われていた時には、感じなかった喜びなども分かち合えるようになります。

女性の元服

女性の元服の場合は、裳着と呼ばれていました。
髪を結い、初めて裳を着ることで、女性が成人し大人になったという証であり、社会に示しました。
行なう時期としては、こちらも何歳と決まってはおらず、結婚する前の12歳から16歳の間に行なうことが多かったです。
昔は今と違い、女性は結婚する年齢が早く、そのために大人へと認められる時期も早かったのです。