遺骨を粉骨して手元で供養する

粉骨のメリット

ここ数年、お墓を継承しない若い世代が増加してきています。
お墓を持たないということは家族が亡くなったあとに火葬をし、そこでできた遺骨をお墓以外の場所で保管・供養をしていくということになるでしょう。

火葬が終わったばかりのお骨はほとんど砕けた形をしていますが、部分的に人骨とわかるようになっています。
それをお骨上げとして親族で一旦骨壷に入れておき、それから四十九日~一周忌を待ってお墓に入れるというのが一般的な手順です。

お墓を持たない埋葬方法としては、樹木葬や海洋葬など自然に散骨をする方法が多く選ばれていますが、その時お骨上げをしたままの形でバラマキをするのは死体遺棄罪に該当します。
散骨をする時にはきちんと原型がわからないように「粉骨」をするのがマナーとなっており、骨と確認できる状態では違法となるので注意が必要なのです。

この粉骨は自宅で行うことができ、骨壷に入った遺骨を取り出してビニール袋などに入れ、それをハンマーで叩いて粉状にしていきます。
叩いただけではまだ形が残っているので、その後すり鉢で丁寧に骨を潰し、本当に粉になるまで作業をしていかないといけません。

ただ文章を読むだけでもわかるように、自宅で粉骨をするというのは遺族にとってはかなり精神的にきつい作業です。
そのため粉骨を専門に行なってくれる業者に依頼をするのがおすすめとなっており、だいたい全国平均として2万円程度できれいな粉にしてもらえます。

粉骨をした遺骨はすぐに骨とわかるものではなくなっていますので、散骨をするだけでなく手元供養として身の回りに保管をしておくことも可能です。
粉骨済みの遺骨を使ったインテリアやアクセサリー商品も多く販売されており、あえて埋葬しないという供養もできるようになっています。

アクセサリーにしたり、小さな骨壺で手元供養ができる

海外では粉骨にした骨が炭素でできていることに着目し、骨を使ってダイヤモンドを人工的に作るというような企業もあります。
ですがさすがに日本ではあまりそうした骨そのものを加工するというサービスは人気がなく、ほとんどの人がそのままの形で身につけられるものを選んでいるのです。

まず最も手軽な手元供養の方法として、おしゃれな「ミニ骨壷」があります。
ミニ骨壷は手のひらサイズの小さな壺で、お骨を入れてインテリア代わりに使用をするものです。

より故人を身近に感じたいという人のためには粉骨を身につけることができるアクセサリー用品があります。
「遺骨ペンダント」と言われるもので、こちらは指先くらいの小さなオブジェの中に遺骨を入れてそれをネックレスとして使用する形式になっています。

希望をするとアクセサリー部分に刻印をしてもらうことも可能です。